ストーカー規制法

ストーカー規制法とは

改正ストーカー規制法は、ストーカー行為等の規制等に関する法律の一部を改正する法律として、

2021年5月18日に衆議院本会議で可決、成立しました。この改正により、全地球測位システム(GPS)機器や

居場所が分かるスマートフォンアプリの悪用が禁じられました。

改正された点は、次の4点です。

 ➀ 住居、勤務先、学校など通常いる場所に加え、あなたが実際にいる場所の付近において見張る、

   押し掛ける、みだりにうろつく行為が規制されました。

 ➁ 電話電話、FAX、電子メール、SNSメッセージに加え拒まれたにもかかわらず連続して文書を送る行為が

   規制されました。

 ➂  GPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得等が規制されました。

 ➃ 禁止命令等に係る書類の送達に関する規定が整備され、その送達を受けるべき者の住所及び居所

   が明らかでない場合には、都道府県公安委員会は、その送達に代えて公示送達をすることができる

もちろん、夫婦にも適用されます。改正ストーカー規制法について話したいと思います。

この法律は、ストーカー行為をより厳しく罰することを目的としていますが、実際にはどのような効果があるのでしょうか?

私は、この法律は必要だと思いますが、同時に問題点もあると感じています。

この法律の良い点は

ストーカー被害者の保護を強化することです。

これまでの法律では、ストーカー行為が暴力や脅迫に至らない限り、警察は介入できませんでした。

しかし、改正後の法律では、ストーカー行為の定義が広げられ、メールやSNSなどのネット上の行為も

含まれるようになりました。また、警察はストーカー行為を発見した場合、即座に制止命令を出すことが

できるようになりました。これにより、被害者は早期に安心できるようになると期待されます。

この法律の悪い点は

ストーカー行為の判断が曖昧になることです。

改正後の法律では、ストーカー行為は「相手の意思を無視して何度も接触すること」と定義されていますが、

これは非常に主観的な基準です。

例えば、片思いの相手にメールを送ったり、SNSでフォローしたりすることは、

ストーカー行為になる可能性があります。

しかし、相手が返事をしないだけで、嫌がっているとは限りません。また、相手が返事をしたからといって、

好意を持っているとも限りません。このように、ストーカー行為の判断は個々の事情によって変わる可能性があります。

そのため、誤解やトラブルが起こる恐れがあります。

私は、改正ストーカー規制法は必要だと思いますが、同時に問題点もあると感じています。

私は、この法律を適用する際には、常識的で公平な判断が必要だと思います。